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★11月の新入荷⑩★High West Rendezvous Rye
2023.11.23
⑩ High West Rendezvous Rye ハイウエスト ランデヴーライ 46% ¥1200 / 1320
※ ユタ州ハイウエスト蒸留所製ライウイスキー。「ランデヴーライ」は同所の看板商品で、他蒸留所製原酒を使用し2011年からリリースされている。同所のスタンダード品「ダブルライ」同様ライ麦比率が高い2種のライウイスキーのブレンドで造られているが、より長期熟成の原酒を使用したハイレンジ品で、日本には正規輸入されていないが、本場のアメリカンウイスキー愛好家に高い評価を得てきた。ただし、長期熟成原酒のストックには限りがあり、徐々に原酒レシピを変更。2021年以降は自社蒸留原酒も使用した年に一度の限定リリース品となり、当初ほどの長熟感はなくなってきたと言われているが、それでも一定の評価は維持している。本品はその過渡期にある2019年リリース品。ライらしいスパイス感と一定の長熟感のある奥行きのある味わいを楽しめる一品。46%。
★追記:ハイウエスト蒸留所の創業は2006年。翌2007年に蒸留開始とされています。2019年のオープン時、当店のメニューには、同所製の「バーライ」という長期熟成のバーボンとライウイスキーをブレンドしたウイスキーがありました。これが素晴らしい味わいで、「オススメのちょっと珍しいバーボンを」などとご注文をいただいたときに「厳密にはバーボンではないのですが・・・」とお断りした上でよくお出ししたものです。
それ以来、ハイウエストには注目し、特に「バーライ」と並ぶ長期熟成原酒を使用した看板商品「ランデヴーライ」はいつか入手してみたいと思っていました。現時点でもどちらも日本への正規輸入はなく、なかなか手に入らない品となっています。では、以下飲んでみた感想です。
「ダブルライ」もいかにもライ麦比率の高い香ばしいライウイスキーで私はかなり好きですが、なるほど本品の方がぐっとリッチな香味を感じます。ライ特有の松葉を思わせるような香ばしいハーバルなスパイス感と程よいシトラス系の酸味を伴う蜂蜜系の甘み。同度数の「ダブルライ」よりも舌触りもまろやかで、ぐっと芳醇で奥行きを感じさせる味わいです。飲み下すと46%らしい刺激の後、余韻にはオレンジ感や軽いカラメル感のある心地よい甘みとウッディなほろ苦さ。ライトですっきりした香味の「ダブルライ」よりもやはり完成度の高さがうかがえます。
上記の通り本品は2019年のリリース品ですが、もう少し前のものはさらに美味しいのかもしれません。いずれ複数の年代品を飲み比べてみたいものです。