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★12月の新入荷⑧★Very Olde St.Nick Ancient Cask No.8 Curia

2023.12.25

 

⑧ Very Olde St.Nick Ancient Cask No.8 Curia ヴェリーオールドセントニック エインシェントカスク 8 キュリア 48.6% ¥2100 / 2310

※ プリザベーション蒸留所製バーボン。1986年に生まれた銘柄ヴェリーオールドセントニックは、その質の高さで人気を博したが、自社蒸留所を持っていなかったため相応しい原酒を確保できず、幻の存在となってしまった。ブランドオーナーは2015年、ブランドの再起を図りプリザベーション蒸留所を創設。自家蒸留を開始すると共に高品質の原酒を調達し、少量生産ながらブランドを再興した。極少量生産のため本品に関する情報はほとんどない。Curiaは教皇庁を意味するが、その名の由来も不明。48.6%。

★追記:私が最もよくバーに通っていたのは20代の頃。1990年代当時、「ヴェリーオールドセントニック」(以下VOSN)はやはりウイスキーファン注目の銘柄でした。私もVOSNのバーボンを何種類か飲みましたが、どれも長期熟成の醸す奥深い味わいのバーボンだったと懐かしく記憶しています。あれからおよそ30年、自らの店にVOSNのバーボンを置く日が来たことが何とも感慨深いです。(昨年投入したVOSNはライウイスキーでした。)

現在VOSNを展開するプリザベーション蒸留所はケンタッキー州にて自社蒸留も行っているようですが、今流通しているVOSNは全て他社製原酒の供給を受けてリリースされているもの。それぞれ少量生産ながら2018年頃からポツポツといくつかのバージョンがリリースされていることが確認できます。ブランドイメージにふさわしいそれなりに質の高い原酒の供給を受けているものと思われますが、そのホームページには各製品の詳細な情報は全くなく、公式な情報はほとんど入手できない状況です。

本品「キュリア」に関しても公式な情報は入手できませんでしたが、あるソースではヘブンヒル蒸留所製原酒であると書いてありました。熟成年数は不明です。調べていくうちに本品は48.6%ですが、微妙に度数の異なる「キュリア」も存在することも分かり、複数のバッチがあるようです。どういう思いで「キュリア」と名付けたのかも含め、詳細のよく分からない品ではありますが、何はともあれVOSNの名を冠してリリースされたバーボン、きっと美味しいのだろうと信じて投入しました😊。では、以下飲んでみた感想です。ヘブンヒル蒸留所製原酒と仮定して、同所を代表する長期熟成銘柄のひとつ「エヴァンウイリアムス12年」(以下EW12年)と比較しながら飲んでみました。

香りは柔らかい甘みに香ばしいスパイス感。なるほど「EW12年」と共通する香味を感じますが、より甘やかで樽香が穏やかなタイプ。深みは「EW12年」、甘みは「キュリア」というところ。

味わいはオレンジ系の爽やかな甘みが印象的。穏やかなスパイス感、軽くローストした麦のような香ばしさがその甘みに絡みます。樽感はやはり穏やかで、「EW12年」と比較するとほろ苦さ、あるいはタンニン感は控えめで重厚なタイプではありませんが、バランスよく香味が調和したエレガントなバーボンです。高級バーボンというと、どっしりした濃厚な味わいのタイプが多いためそれを期待して飲むとライトに感じられるかもしれませんが、これはこれで美味しいバーボンだと思います。私は基本的には度数50%を超えるバーボンが好みですが、48.6%という度数もこの味わいの方向性には合っているように思われます。

ただ、「EW12年」の倍以上の価格、というのはコスパ的には正直やや疑問が残るところでしょうか😅。「EW12年」のコスパがとんでもなく高い、というのも事実ですが。

 

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