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★12月の新入荷⑨★Ararat Dvin
2023.12.26
⑨ Ararat Dvin アララット ドゥヴィン 50% ¥1900 / 2090
※ アルメニア、イェレヴァン社製ブランデー。アララットは同国のノアの方舟が漂着したとされる山の名で、ドゥヴィンは栄華を極めたという同国の中世の首都の名。そのレシピは1945年から継承されており、10年から40年熟成原酒のブレンドをさらに3年のマリッジ熟成で仕上げられているとのこと。「ナイリ」と並びブランドを代表する品で、国際的会合でも何度も提供されてきたという。ドライフルーツやオークの香味をスパイス感と程よい酸味が引き立てる珍しいハイプルーフブランデーの名品。50%。
★追記:まずは上記内容の訂正から😅。アルメニアはトルコの東に位置する国ですが、ブランド名の由来である「アララット山」は国境近くとはいえ、どうもトルコ国内にある山のようです。ただし、歴史を紐解けばアララット山は古くからアルメニア人が多く居住してきた地域の中心にあたり、アルメニア民族のシンボルとされているとのこと。アルメニアについてはほとんど知りませんが、今年はナゴルノカラバフ問題がニュースでも取り上げられていましたね。とにかくは平和で、この美味しいアルメニアブランデーが飲める世の中であってほしいものです。
本品「アララット ドゥヴィン」はアルメニアブランデーを代表する銘柄の一つ。地元アララット渓谷産のヴォスケハット、ガラン・ドマク、ルカティトリー、ムスカリ、カングンという品種のブドウを使用、イェレヴァン社が特許を持つという独自の2回蒸留方式、地元産のコーカサスオーク樽による熟成と独自の味わいを産む要素はいろいろとありそう。アルメニアブランデーの最高峰カテゴリーとされる「コレクションブランデー」にあたる長期熟成品で度数50%という心躍る一品🤤。上記の通り1945年から継承されているレシピとされていますが、同年2月の「ヤルタ会談」で供され、参加した当時の英国首相チャーチルがその後もお気に入りとしていたブランデーだそうです。チャーチルもハイプルーフ党だったのでしょうか😄。では飲んでみた感想です。
50%でありながらなめらかな質感。香木系のウッド感、あるいは香り高いタバコの葉のような風味を伴う独特のほろ苦い樽感にクローブ系のスパイス感、ほのかな酸味を伴うドライフルーツ系の甘みが入り混じります。長期熟成品らしい奥深い味わいです。20年熟成の「ナイリ」(40%)と共通するフレーバーを感じますが、よりほろ苦さとスパイス感が強く感じられ、力強く重厚です。甘みは加糖されてなさそうな自然な甘み。度数が穏やかな分か、「ナイリ」の方がやや甘みが感じられやすいようです。(今当店にある「ナイリ」は最近開封した2本目ですが、以前より甘みが控えめになっている気がします。モデルチェンジがあったかもしれません。)50%の確かな飲み応え、長く続く余韻、どれをとっても素晴らしいブランデーです👍。