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本日12/30(土)、アンサングは今年最後の営業になります。今年１年、ご愛顧いただいた皆様、ありがとうございます✨最後の営業日に何とか12月の新入荷最後の１本のご紹介間に合いました😅周年月の期待を込めたラインナップ、どれも美味しくお客様にも喜んでいただけてよかったです🎵

⑬ Rum & Cane Guatemala XO　ラム＆ケイン グアテマラ XO　46%　¥1350 / 1485

※ グアテマラ、ダルサ蒸留所製ダークラム。（ウエストインディーズ）ラム＆ケイン社は世界各地の地域性と蒸留所のスタイルを表現できる優れたシングルバレルラムを厳選しボトリングしているボトラーズ。ダルサ蒸留所はなぜか公式には明言している様子がないが、抜群の知名度を誇るロンサカパの原酒を造っている蒸留所。サカパには糖分などが加えられている可能性もあるが、本品には添加物は一切加えられていない。トフィーやバナナの香味にエキゾチックなスパイス感。アメリカンオーク樽（バーボン樽）熟成品。46%。

★追記：本品はラムのボトラーズ、（ウエストインディーズ）ラム＆ケイン社の「シングルカスクシリーズ」の１本。同社のホームページにはシリーズの説明として「テロワールと蒸留所のスタイルを最もよく表現していると思われるXOラムの最高級シングルバレルを選び、最適な熟成度に達したものだけを瓶詰めしています。」とあります。飲んでみたくなる謳い文句ですね😊。

さて、本品はグアテマラ最大手の蒸留所ダルサ蒸留所製ラム。グアテマララムと言えば何といっても「ロンサカパ」が抜群に有名ですが、サカパもこの蒸留所で造られています。一部情報では「トゥルラ蒸留所製」と書いてあることもありますが、ダルサ(DARSA)は略称で、正式にはDestiladora de Alcoholes y Rones S.A.といい、S.A.はスペイン語で株式会社を表すので、社名を冠した呼び方ということになります。同社はサカパブランドが誕生した1976年には Industias Licoreras de Guatemalaという名で、当初はダルサという名称はなく、実際にラム製造にあたっていたのがインヘニオ・トゥルラ(Ingenio Tulula)と呼ばれる施設であり、それが「トゥルラ蒸留所」として記されていた、と考えられます。つまりはダルサ蒸留所＝トゥルラ蒸留所です。

ラベルには原料は「モラセス」（糖蜜）と書いてあります。一般的なモラセスなのかもしれませんが、「ロンサカパ」もダルサのもうひとつの代表銘柄「ロンボトラン」もサトウキビの搾り汁から水分を蒸発させて造るダルサの言うところの「シュガーケインハニー」を原料としています。これは別名「ハイテストモラセス」とも呼ばれるので、それを単に「モラセス」と書いているのかもしれません。ラム＆ケイン社の言う「蒸留所のスタイルを最もよく表現している」を信じれば、サカパ同様ハイテストモラセス原料のラムではないか、という気がします。

「ロンサカパ」と本品は熟成では違いがあります。サカパの熟成にはアメリカンオーク樽に加え、オロロソシェリー樽やペドロヒメネスシェリー樽も使われますが、本品はアメリカンオーク樽のみによる熟成。香味には違いが出てくるはずです。では、飲んでみた感想です。

スムーズな飲み口でまろやかさのある質感。カルダモン＋シナモン系の爽やかなスパイス感にすっきりしていながらコクのあるトロピカルフルーツ系の甘み。飲み下すと46%の程よい刺激と共にさらにスパイス感と甘みが広がり、軽いほろ苦さを伴うラムらしい香味が余韻をリッチにしています。たいへん美味しいラムです。やはりサカパに明確に感じられるシェリー系の香味はなく、その分すっきりした感じですが、逆にスパイス感は本品の方が鮮烈でこれはこれで何も物足りない感じはありません。スパイス感や質感、甘みの一部にはサカパと共通するものが感じられ、同じ蒸留所製というのがなるほど、という印象も受けます。やはり原料は同じハイテストモラセスなのではないでしょうか。

ある意味、シンプルなアメリカンオーク樽熟成であることで、ダルサの造るハイテストモラセス原料ラムの質の高さをストレートに味わえる美味しさとも言えそうです。

「ロンサカパ23」(40%)とのハーフ＆ハーフブレンドも試してみました。程よいドライフルーツ系の香味と爽やかなスパイス感が融合、双方の香味のいいとこ取り的な味わいになり、これも美味しいですよ😋。

以上、12月の新入荷13本のご紹介でした。これまで毎月14本程度を新入荷として投入してきましたが、いよいよ店内にお酒を置くスペースがなくなってきてしまいましたので、来月以降は10本程度に絞って投入していこうかと考えています。

2024年もよろしくお願いいたします🙇‍♂️みなさま、よいお年を🥂