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★1月の新入荷④★Le Breuil Finition Sherry Oloroso

2024.01.16

 

④ Le Breuil Finition Sherry Oloroso ル ブルイユ シェリー 46% ¥1300 / 1430

※ フレンチモルト。カルバドスの名門シャトードブルイユが2017年より製造を開始したモルトウイスキーのオロロソシェリー樽フィニッシュ版。原料大麦は「オリジン」同様ゴールデンプロミス種にこだわり、品質>生産効率を貫いている。「オリジン」と共通する上品でまろやかな原酒の味わいを活かしつつシェリー樽由来のイチジクやナッツの香味、樽感などがバランスよく加えられている。46%。

★追記:2021年にリリースされた「ル ブルイユ」のシングルモルトには3種があります。フレンチオークの新樽とバーボン樽熟成の「オリジン」、ラフロイグ樽熟成の「トゥールベ」、そしてアメリカンオーク樽とオロロソシェリー樽で2段熟成した本品「シェリー」です。裏ラベルには「Oloroso casks then American oak casks」とあり、これだとアメリカンオークが後ということになりそうですが、本品の名である「Finition Sherry Oloroso」は「オロロソシェリーフィニッシュ」の意味なので、英語に訳したときの間違いではないかと思います。

「オリジン」は当店でも2022年4月にメニュー入り。独特の香ばしい麦感と爽やかな甘みを持つ若さを感じさせない完成度の高いフレンチモルトで私もたいへん気に入りました👍。さすがシャトードブルイユと唸ったものです。それからずいぶん時間が経ってしまいましたが、ようやく本品「シェリー」の出番となりました😊。当然、期待を込めての投入です。では飲んでみた感想です。

香りはシェリー香と言うよりは紅茶に何らかのフルーティな甘みのある香味を加えたような香り。何となくみたらし団子を思わせるような香りも。口当たりはスムーズ。微かな酸味にやはり紅茶系のタンニン感を思わせるフレーバーを感じます。飲み下すと様々な香味がぐっと開き、オーク感と一体となったほろ苦い紅茶感、ナツメグ+カルダモン系のスパイス感、「オリジン」と共通する麦の香ばしさを思わせるような香味、イチジク系のフルーティな甘みなどが感じられます。スコッチのシェリー樽熟成品によく感じられるドライフルーツ感はあまり感じません。セカンドフィルのオロロソ樽なのかな?という感じがするくらいシェリー感は穏やかです。ボディ感は「オリジン」よりタンニン感がある分重く感じますが、ミディアムの範囲内でしょう。

かなり個性の感じられる複雑な味わいで、「オリジン」の分かりやすい美味しさとはまた違う持ち味の美味しさと言えそうです。少量加水するとフルーティな甘みが前に出て、ややタンニン感を伴う紅茶感が後退するイメージ。スパイス感は度数が下がる分柔らかくなりますが確実にあり、このバランスもなかなかいいと思います。

 

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