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今月の新入荷最後の１本の紹介になりました。やはり10本だと月末までいくらか余裕ができますね😊明日からは２月のメニュー作りに取り掛かります🎵
さて、最後の１本は2024年最初のラム。お手頃価格ですが、思い入れの強い１本です💓

⑩ Plantation Barbados XO Amburana Cask　プランテーション バルバドス XO アンブラーナ　48%　¥800 / 880

※ フランス、フェラン社が世界各国から仕入れた原酒に独自の仕上を施すラム「プランテーション」よりバルバドス、ウエストインディーズ蒸留所製ラム。現地でバーボン樽で数年、輸入後フェランのコニャック樽で１年、最後にカシャーサの熟成に使われる南米原産の樹木アンブラーナの樽で６ヵ月の３段熟成が施されている。エキゾチックな甘い香りを持つアンブラーナとまろやかでクセのないイメージのバルバドスラムの組み合わせは非常に興味深い。ナッツ、シナモン、焼きりんご、バナナなどの香味も。48%。

★追記：アンブラーナ樽フィニッシュのラム！しかも「ブランテーション」のバルバドスラム！おまけに48％でお手頃価格✨私が本品を見つけたとき、興奮気味にすぐ購入したことを覚えています😄。購入したのはオープンしてそれほど経っていない頃だったと思いますが、高い期待をかけながらも長い間投入保留としてきたのには２つ理由がありました。

まず１つ目に、「プランテーション」のバルバドスラムにはアンサングのオープン当初からメニュー入りしていた「XO20アニバーサリー」（以下XO20）があったこと。「XO20」は私のお気に入りのラムのひとつで、飲んでいただいたお客様たちにもたいへん好評です。

「XO20」はボトルにバルバドスラムであることは書かれているものの、蒸留所名の記載はありません。しかし公式ホームページにDistillation : Twin Column and Pot Still (Gregg’s Farm)と書かれており、Gregg’s Farmはウエストインディーズ蒸留所のポットスチルの名前なので、本品「XOアンブラーナ」と同じ蒸留所製であると判断できます。ならばウエストインディーズのラムはしばらく「XO20」でいいかな、と考えました。

もうひとつの理由は本品が私が高く評価しているアンブラーナ樽を使っていること。アンブラーナ樽を熟成に使ったラムは相当にレアで、私も本品以外まだ出会ったことがありません。アンブラーナはブラジルなど南米原産の樹木で、主にブラジルの蒸留酒カシャーサの熟成で使われてきました。当店にも数種類のカシャーサがありますが、アンブラーナ樽熟成のものは表現は難しいのですが独特の魅力的な香味があり私の「イチ推し」です。しかし、それを飲んだことのある方はそう多いとは思えず、まずはカシャーサでアンブラーナの香味を知っていただいてから投入したほうがこのラムの独特の香味の価値を理解していただけるのでは、と考えたのです。

それから数年が経過、アンブラーナ樽のカシャーサもそれなりの数のお客様に飲んでいただき、昨年はアンブラーナ樽を熟成に使ったライウイスキーも投入。ぼちぼち機も熟してきたかな、ということで新年１本目のラムとして待望の投入となりました🎊。･･･これであんまり美味しくなかったら相当がっかりですが、そんなことはありませんでした😋。では飲んでみた感想です。

XO20と共通するナツメグ＋シナモン系のスパイス感をまとったトロピカルフルーツ系の甘みのある香り。アンブラーナ由来の独特のエキゾチックな甘みがさらに香りを高貴なものにしています。48%としては滑らかな舌触りでスムーズ。一口でそれと分かるアンブラーナ由来の香味、トロピカルフルーツ＋バニラ系の甘み、ナツメグ＋シナモン＋ペッパーのスパイス感、オレンジピール系のほろ苦さ。XO20と共通の味わいが確実に感じられますが、まろやかさやコクの点ではXO20、本品は度数が高いこともありもう少しスパイシーで幾分ドライ。熟成年数はXO20よりやはりいくらか若い印象は受けますが、十分に質感のあるボディにエレガントなアロマと程よい甘み、そしてスパイス感の融合した味わいは魅力たっぷりです。

期待に違わぬ味わいでご注文いただいたお客様にもとても好評です。嬉しい･･･💕。限定生産品ですので、ぜひなくなる前にこの稀少な味わいをご賞味ください。

以上、１月の新入荷のご紹介でした✨