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★4月の新入荷②★Abhainn Dearg Cask Strength Madeira Cask
2024.04.10
② Abhainn Dearg Cask Strength Madeira Cask アビンジャラク マデイラカスク 61% ¥2200 / 2420
※ アイランドモルト。2008年、ルイス島に約200年ぶりに誕生したウイスキー蒸留所、アビンジャラク。生産規模は極めて小さく、密造時代を彷彿させるような奇妙な形の小ぶりのスチルで蒸留されている。製品の多くはシングルカスクのカスクストレングス品で500mlボトル。希少なため入手困難で割高だが、その品質は高く評価されているようだ。本品はマデイラワイン樽で熟成。地元産のピートを使用した程よいピート感に独特の植物感、しっかりとしたマデイラの香味、ウッディなオーク感。61%。
★追記:Abhainn Deargと書いてアビンジャラク・・・。読めませんねえ💦。しかし公式HPにも”pronounced Aveen Jarræk”とあるので、このカナ表記は概ね正しいようです。上記説明の通り、極めて小規模生産で希少なため仕入れ原価的には今月の新入荷で最も高額のボトルです。通常でしたら①として紹介する今月の「エース格」に置きたいところですが・・・。アビンジャラクの製品は私も飲んだことがなく、写真で見た奇妙なスチルと設備は他の蒸留所とは一線を画すもので、いかにも個性的な香味を生みだしそう。どんなお味なのか見当が付かないので、「エース格」には前回投稿でご紹介したアードモアを置いて、本品は②としました😅。
さて、その味わいですが、良くも悪くも「手造り感」を感じるやはり個性的なものでした。発酵感を感じる香味が明確にあり、それ自体は悪いわけではありませんが、好みは分かれそうな印象です。近代の洗練された香味とは一味違う、密造時代のウイスキーってこんな感じだったのかもなあ、という何と言うかワイルドな味わいです。しかしその奥にはマデイラ樽由来の魅力ある香味やアーシーでほろ苦いピート感が程よく感じられる実に味わい深いフレーバーがあり、全体としてはこれはこれでなるほど美味しいウイスキーだと思います。万人受けする方向性ではないと思いますが、モルトウイスキーがお好きな方ならそれなりにお楽しみいただけるのではないでしょうか。かなり高額な品のため、当店で2本目を扱うかどうかは疑問ですので、興味のある方はぜひこの機会にお試しいただければと思います。