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⑥ Shetland Reel Blended Malt　シェットランドリール ブレンデッドモルト　47%　¥750 / 825

※ シェットランドディスティラリー社によるブレンデッドモルト。同社は2013年、シェットランド諸島アンスト島にサクサヴォード(Saxa Vord)蒸留所を設立。ジンの製造を開始すると共にシェットランド初のシングルモルト製造を目指すとしていたが、現在もまだその実現には至っていない。同社はまずジンと同じ「シェットランドリール」のブランドの下、他社製原酒を使用した製品を2015年に発表。本品もそのひとつ。スペイサイドの４所とアイラの１蒸留所製の原酒を使用、シェリー樽によるフィニッシュが施されている。原酒提供元は明らかにされていないが、そのひとつはオーナーがかつて働いていたグレングラッサと思われる。若めの構成原酒によるブレンドというイメージで、全体としてはすっきり、ドライな印象だが、うっすらとしたシェリー感を伴う甘み、ほのかなピート感と樽由来か軽いタンニン感が演出するほろ苦さ、ペッパー系のスパイス感が47%のしっかりした飲み心地で味わえる。シェットランド諸島ではメインランド島のラーウィック(Lerwick)蒸留所もシングルモルト製造に乗り出すことがアナウンスされており、どちらが「シェットランド初」のシングルモルトをリリースするのか、楽しみ。

★追記：上記説明に実際飲んでみた感想も加えて書きましたが、ぜひ追記しておきたいことが。基本的にストレートで飲むのが好きな私ですが、これはロックが美味しいですね🥃。伸びがかなりいいタイプで、意外なほどモルティなコクとまろやかさが出て、余韻に漂う甘みもストレート時よりも魅力的な感じがします。そして本品の特徴と思われるほろ苦さにはミネラル感が増し、ストレート時にはあまり感じなかったハーバルなニュアンスが現れます🌿。こうしたミネラル感やハーブ感こそシェットランドという土地をイメージしたものではなかろうか、という感じがしました。ストレートで飲んでみた後にスニフターに氷を入れることもできますので、ぜひお試しいただければと思います。