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★5月の新入荷⑤★Indri Trini
2024.05.16
⑤ Indri Trini インドリ トリニ 46% ¥1450 / 1595
※ ピカデリー蒸留所製インディアンモルト。「インドリ」はその所在地の地名であると共にサンスクリット語で「五感」を表す言葉らしい。運営するピカデリー社はインドでは業界大手で、以前からサトウキビ原料のスピリッツを製造。2012年からインド産六条大麦を原料としたシングルモルトの生産を開始した。「トリニ」は3種の樽を表し、バーボン樽、フレンチワイン樽、PXシェリー樽の熟成原酒をブレンド。製麦においてはピートも使われているようだがスモーク感は軽めで、フルーティさやスパイス感の融合したリッチな味わいはWWA2022でベストインディアンシングルモルトを受賞している。46%。
★追記:アムルットに始まり、ランプール、ポールジョンと出逢う度に唸らされてきたインディアンモルト。また新たなブランドの登場です(2023年日本発売)。スタンダード品としては他よりも少しお高めですが、3種の樽を使っているとなれば致し方ないところかと思います。問題はそれに見合うお味かどうか。上記説明に書いたWWA2022の他にもTWSC2023でも金賞を受賞しており、高い期待をかけての投入です。以下、私のテイスティングノートをそのまま記します。
色: 赤みを帯びたアンバー。
香り: 柔らかい茶葉系の香りにバニラ+花蜜系の甘みと穏やかなウッドスパイス香の絡む香り。
味わい: スムーズ。まろやかな舌触り。おちついた茶葉系のアロマに上品な赤ワイン系の香味とタンニン感。それらの香味の間からじんわりと何らかのフルーティな香味を帯びたべっこう飴系の甘みが湧き出る。
フィニッシュ: 飲み下したときの刺激も穏やかで、シェリー系の温かみのあるスパイス感が先述の香味に加わりエレガントで長い余韻となって続く。非常に高い完成度。
ううむ。インディアンモルト恐るべし😅これも美味いです。3種の樽を使っているのはダテではなく、実に味わい深い仕上がりで、価格的にも納得です。ファーストリリース品がこの完成度とは本当に恐れ入りました。調べてみると、インドリのマスターブレンダーは2006年から2014年までアムルットでマスターディスティラー、ブレンダー、副社長を務めたスリンダー・クマール氏とのこと。なるほど・・・。インドのトップブレンダーが手掛けていたのですね。さすがです👍