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⑥ Glenfiddich IPA Experiment　グレンフィディック IPA エクスペリメント　43%　¥1150 / 1265

※ スペイサイドモルト。名門グレンフィディックの「エクスペリメンタル(実験的)シリーズ」の第１弾。原酒を熟成したアメリカンオーク樽にスペイサイドクラフトブリュワリー社製のIPAビールを詰め１ヵ月シーズニング。その樽で再度３ヵ月の追熟を施したIPAフィニッシュ品。フィディックらしい青りんごや白花系の爽やかな甘みにIPA由来のホップやハーブ系の香味が加わったまさに実験的な革新的味わい。ISCでは2019、2020年に金賞を受賞している。43%。

★追記：グレンフィディックの「エクスペリメンタルシリーズ」は現在まで５つ（①:IPAエクスペリメント、②:プロジェクトXX、③:ウインターストーム、④:ファイア＆ケイン、⑤:オーチャードエクスペリメント）が確認できます。

①の本品はIPA（インディアンペールエール）でシーズニングした樽を追熟に使用。以前当店にあったベルギーの「グーデンカロルス シングルモルト」がやはりビール樽を熟成に使用したウイスキーで、私はそれがかなり気に入っていました。残念ながらそれはもう何年も探していますが入手できない状況。本品にそれに近いフレーバーを期待しての投入です。

基本的な香味はフィディックのフラッグシップ品「12年」とよく似ている印象で、軽いシトラス系の酸味と白花系の爽やかな甘みのあるまろやかな味わいですが、飲み下した後にじんわりとなるほどホップを思わせる心地よいほろ苦さが感じられてきます。グーデンカロルスの方がもう少し「ビール感」は明確だったかな、という気がしますが、フィディックらしさを残しつつ、追加の香味をほんのりと添えたおもしろい味わいに仕上がっていると思います。

③は21年熟成＋アイスワイン樽フィニッシュというとても当店では扱えそうもない高価なお品ですが、他は当店でも扱えそうな価格帯ですので、名門フィディックの実験的味わいをまた機会を見てご紹介できればと思います。