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★6月の新入荷②★Lakes WME Resfeber

2024.06.12

 

② Lakes WME Resfeber レイクス WME レスフェーベル 46.6% ¥1800 / 1980

※ イングリッシュモルト。先月投入した「カイロス」ももうないので同じ「ウイスキーメーカーズエディション(以下WME)」シリーズとして一つ前にリリースされた本品を連続投入。「レスフェーベル」はスウェーデン語で「旅の前のワクワクした気持ち」を表すらしい。シェリー樽熟成の未開拓領域としてクリームシェリー樽熟成を主体に赤ワイン樽熟成を加えた構成。軽い酸味を伴うベリーやチェリー系のフルーティな甘みにダークチョコ、シナモン系のスパイス感、クリーミーなニュアンスの絡む奥行きのある味わい。46.6%。

★追記:当店で大人気のレイクス蒸留所。好評だった「カイロス」をもう1本仕入れることも考えましたが、まずは在庫にあるものを出していこうということで2ヵ月連続での投入です。

クリームシェリーというのはオロロソにペドロヒメネスなどの甘口シェリーを加えたタイプのシェリー。ミルク系の「クリーム」とは関係ありません。オロロソ樽熟成原酒とペドロヒメネス樽熟成原酒の両方を使う、というパターンはグレンドロナックなどそれなりにありそうですが、クリームシェリー樽熟成というのは確かにこれまであまり聞かなかったですね。

現代の「シェリー樽熟成」というのは実際にシェリー酒の熟成や輸送に使われた空き樽を使ったものはほとんどなく、ウイスキーの熟成用にシェリーを使ってシーズニングしたオーダーメイドの樽をわざわざ作って熟成しています。よってどんなタイプのシェリー樽も調達可能なわけで、今後は「クリームシェリー樽熟成」も増えてくるのかもしれません。シェリー樽熟成には定評のあるレイクス。どんな仕上がりになったのでしょう。

口にしてまず気付くのは、これまでのWMEシリーズよりも明確な酸味とペッパー系のスパイス感が強めにあり、こうした香味が快活な若々しさを感じさせます。口内に広がるにつれじわじわと深みのあるフルーティさやほのかなダークチョコの系のほろ苦さのあるタンニン感。フルーツ感は酸味があるせいか、なるほどベリーやチェリー系という表現が合っていそうです。甘みも十分にありますが、その酸味とスパイス感によって、比較的さっぱりした甘みに感じられます。飲み下した後には嫌味のないシェリー感にスパイス、甘み、酸味、ほろ苦さが入り混じった余韻。全体的には「レイクス感」は十分感じられる味わいです。

クリームシェリー+赤ワイン樽熟成と聞いて私が思い出したのが「ダルモア シガーモルトリザーヴ(DCM)」ですが、DCMの重みのあるシェリー感と落ち着いた深みを感じるトーンとは方向性が異なる印象で、ちょっぴり若々しく、快活なイメージの味わいは「レスフェーベル」とはうまく名付けたものだと思いました。

 

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