back
★5月の新入荷①★Aldunie 14y [Kingsbury]
2025.05.16

Aldunie 14y [Kingsbury] オルドニー 14年 [キングスバリー] 62.6% ¥2300 / 2530
※ スペイサイドティースプーンモルト。ティースプーンモルトはボトラーズが契約上の理由でシングルモルトとしてはリリースできず、ほんの少し他蒸留所の原酒を混ぜてリリースするもの。本品はグレンフィディック、バルヴェニーに次ぐウイリアムグラント&サンズ社の第3の蒸留所として1990年にオープンしたキニンヴィのティースプーンモルト。キニンヴィは「モンキーショルダー」や「グランツ」の原酒として使用され、シングルモルトのリリースは極めて稀。ボトラーズの名門キングズバリーによる高級レンジ「ゴールド」シリーズの一品で、ホグスヘッド樽での14年熟成。カスクストレングス62.6%。
★追記:私は甘いお菓子はあまり食べないのですが、モルトウイスキーの甘みは大歓迎です😋。初めてW・グラント社のブレンデッドモルト「モンキーショルダー」を飲んだとき、フィディックともバルヴェニーともタイプの異なる甘みに驚き、その甘みをもたらしているのがキニンヴィに違いない、とたいへん興味を持ちました。その後、オフィシャル限定品としてリリースされた「キニンヴィ17年」(42.6%)を飲ませてもらえる機会があり、その予想通りのふくよかな甘みに感激した思い出があります。しかしキニンヴィは極めて入手困難。今回ようやくティースプーンモルトながら当店でも導入が叶いました。今月投入したブレンデッド、「ヘーゼルウッド18年」のキーモルトもキニンヴィで、そちらは40%品なのでせっかくだから「ブースト」もできるように、と同時投入しましたが・・・、ちょっと思っていた味と違いました。ではテイスティングノートです🍀
色:くすんだゴールド。ホグスヘッド熟成としてはかなりしっかりした色合い。通常、ホグスヘッドというとリフィルのバーボン樽を利用したものが多いが、それとはちょっと違いそう。
香り:かなり濃厚な香り立ち。モルティで麦芽糖系の甘み、まろやかなオークスパイス。意外にもうっすらとワイン系の香味も感じる香り。
味わい:62.6%としてはスムーズな質感。やはり濃厚な味わいで、ほのかに発酵感を伴うモルティな麦芽糖系のコクのある甘み。味わいにも典型的な「バーボンホグスヘッド樽」熟成とは思えない香味があり、数種の樽のステイヴを組み合わせたホグスヘッド樽による熟成ではなかろうか。シェリー、あるいは何らかのワイン由来と思われる香味も感じられ、分厚い味わい。また、うっすらとピートを感じるようなほろ苦いタンニン感も感じられる。
私が以前飲んだキニンヴィは明らかにノンピートの味わいだったので、そんなはずあるだろうか?と調べてみると、キニンヴィはピーテッドを作ることもあるらしい。シングルモルトのリリースをほとんどせず、ブレンデッドの原酒製造が主な役割であるキニンヴィなら、様々なタイプの原酒を造っていても不思議はない。あるいは本品はライトピートのキニンヴィという可能性も。
フィニッシュ:飲み下すとコクのある麦芽糖系の甘みが広がり、そこに樽由来の香味とうっすらとした謎のピート感の入り混じる複雑で分厚い余韻。
少量加水: 味わいの方向性は大きく変わらないが、元が濃厚なので、少し飲みやすくなるかもしれない。
🍀という感じで予想していたものとはかなり異なる味わいでした。コクのある甘みはキニンヴィのイメージ通りでしたが、うっすらとしたピート感や、複雑な樽由来の香味には驚きました。しかし先入観を取っ払えば、今月のエースにふさわしい実にリッチな味わいです👍
先述の通り「ヘーゼルウッド18年」のブースターとしても面白そうと思っていましたが、「ヘーゼルウッド」のデリケートで上品な香味に対し、本品の濃厚で複雑な味わいはちょっと強すぎて、2つをブレンドすることはあまりお薦めできません。まだ試してませんが、「モンキーショルダー」なら面白いかもしれません。