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★7月の新入荷⑥★Yamazakura Asaka 2024 Edition
2025.07.28

⑥ Yamazakura Asaka 2024 Edition 山桜 安積 2024 50% ¥1600 / 1760
※ 福島、笹の川酒造・安積蒸留所製ジャパニーズモルト。笹の川酒造は老舗の日本酒メーカーだが、1946年にはウイスキー製造免許を取得、「チェリーウイスキー」などを生産してきた。2016年11月には安積蒸留所がオープンし、本格的なウイスキー製造を開始。2019年の初のシングルモルト「安積」のリリース以降、より熟成の進んだ原酒を使用したバージョンが毎年限定リリースされている。本品はその2024年版。ノンピート原酒を中心にピーテッド原酒など複数の原酒をブレンド。50%。
★追記:閉鎖した東亜酒造・羽生蒸留所の危うく廃棄されそうだった原酒を預かり、後の「イチローズモルト」の大ヒットの陰の立役者としてウイスキーファンにもよく知られている笹の川酒造。しかし、ウイスキーメーカーとしてもそれなりの歴史を持つ笹の川としては自社製品で評価されることこそ真に目指すところでしょう。その思いが最も詰まっているのがこの安積蒸留所のシングルモルトではないかと思います。初リリースから5年目の製品となった本品。熟成原酒のストックもそれなりに進んできた頃と考え、当店でも初導入してみました。では、以下テイスティングノートです。
香り:すっきりしたモルト香、干し草系の植物香、枇杷のような主張の穏やかなフルーツをイメージさせる柔らかい甘みのあるフルーツ香などが感じられる。ピーテッド原酒も入っているということだが、香りにピート感は感じない。
味わい:スムーズ。50%としてはまろやかに感じられる口当たり。比較的クリーンな酒質で、口の中では穏やかなモルト感、ほのかな干し草系のアロマや香りに感じた枇杷やグレープフルーツ系の柔らかい甘みなどが感じられるも、かなりすっきりした穏やかな味わいの印象。樽はバーボン樽中心と思われるが、ほのかに日本酒を思わせるような香味も感じられる気がする。あるいは「笹の川」樽も使っているのかな?
フィニッシュ:飲み下すとそれまで隠れていたピートの香味が控えめに顔を出し、スモーキーとまではいかない程度にほろ苦さと飲み応えに程よい重みを加え、先述の香味と調和した余韻へと続く。
全体的に穏やかで主張の強い味わいではないが、バランスはよく、それなりの個性も感じられる。意外にも安積製の原酒はあまり使われていないと思われる「山桜ピュアモルト」との共通点も感じられる。
少量加水: 植物感やほろ苦さが前に出る印象も、ボディはやはり軽くなるイメージ。体感的には45%程度になったくらいと思われ、一般的には飲みやすくなるはずだが、味わいのバランスとしてはストレートを薦めたい。「山桜ピュアモルト」は甘みが強まる加水のほうがお薦めだったが、その点では異なる。