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★10月の新入荷②★Loch Lomond Single Cask 15y
2025.10.22

② Loch Lomond Single Cask 15y ロッホローモンド シングルカスク 15年 51.5% ¥1900 / 2090
※ ハイランドモルト。ロッホローモンドの正規代理店・都光が2018年に初のプライベートボトリング品として発売した187本限定品。ノンピートモルトを原料に特殊なローモンド型スチルで蒸留、リフィルシェリーカスクで15年熟成。完全なノンピート製品とすれば、オフィシャルの「12年」よりも「インチマリン」に近いイメージの仕上りか。青りんごや洋梨といった果実香にシェリー由来のアプリコットやメープルシロップの官能的なアロマ、豊かなコク、ジンジャーやナツメグなどのスパイス感の感じられる味わいとのこと。51.5%。
★追記:本品は実は当店の2019年暮れのオープンの時点で既に所持していたボトル。オープン当初はオフィシャルのコアレンジ品を中心にバックバーに並べていたので、この「シングルカスク15年熟成・51.5%」という品はやや特異なボトルという印象があり、いずれ折を見てと考え、出さずにしまっておいたものでした。
しばらくして本品の存在を思い出し、熟成がリフィルシェリー樽であることを確認。実はボトラーズボトルを購入する際、私が悩ましく思うのが「リフィルシェリー樽熟成品」。リフィルシェリー樽熟成品は当たり外れの幅がかなり大きい印象があり、当たれば穏やかなシェリー樽由来の香味が原酒の持ち味と融合し、たいへんいい感じになるのですが、リフィルシェリー樽特有のくすんだシェリー感が主張するタイプは私には「ヒネ感」に通ずる香味に感じられ、あまり好みではありません。そもそもシェリー樽にもいろいろあるし、リフィル樽となるとファーストフィルでどういう使い方をしたかでも味わいはかなり変わってくるだろう、とも思うので、香味に幅があるのは納得はできますが。
ネットで本品についてリサーチしてみても、都光さんのリリース当時の記述は得られましたが、187本という極めて少ないリリース品のせいか、第三者によるテイスティングコメントなどは見当たらず、「どうなんだろうな~」と思いつつ時が流れました。
それから数年、当店でもボトラーズボトルを中心としたハイプルーフ品が大幅に増え、スコッチのシングルモルトは相当数の蒸留所のハイプルーフ品をお楽しみいただけるようになりました。そろそろロッホローモンドのハイプルーフ品も出してみたいと考え、ついに今月の投入となりました。
半信半疑だった本品ですが、これは「大当たり」です✨アプリコット系のニュアンスを伴う華やかな甘みのある香りに、エレガントなサルタナレーズン+デラウエア系の個性的なフルーティな香味を伴うゴールデンシロップ系の甘み。ほのかにグレープフルーツピール+ナッティな渋皮系のほろ苦さ。フルーティな香味はフレッシュな印象を感じさせながらも、じわじわと15年熟成らしい奥行きのあるまろやかな熟成感。リフィルシェリーにありがちなくすんだ香味は感じられず、鮮やかな味わいです。オフィシャルの「12年」のようなピートの香味はほとんどなく、予想通り「インチマリン」に近い方向性。51.5%の飲み応えも申し分なく、心からお薦めできる一品です。なるほど都光さんが初のプライベートボトリング品に選んだ樽なだけはあります。疑ってすみませんでした😅。